外装塗料のホワイトに主に含まれる(外装塗料のほぼすべてが白から精製)酸化チタンが紫外線に反応し、

チタンが暴れ出して塗装したペイント内部破壊現象・作用をラジカルと言い、

その暴れ出すチタンを押さえ込む技術をラジカル制御と言います。

 

手を繋いで仲良くしていた塗膜と言う仲良しが、外から悪口(紫外線)を言われて、

チタン君が「何をー!」と暴れ出して、やめなよーと仲間が止めているのに、

喧嘩しに飛び出しちゃう様子、

和を乱す作用をラジカルと言います。

 

仲良しの手繋ぎが弱ければその仲良しさんの関係(塗膜)は壊れてしまいます。

 

でも、そんなことしちゃダメだよ!あんなの気にしちゃダメだよ、行こう!と

すごく強い絆で結ばれ続ける様子、これがラジカル制御。

 

塗膜という仲間との絆をいかに守るかというのがラジカル制御の考え方ですが、

実は古来から塗装には採用されていた技術で、それに的を絞ってうまい営業をしたのが、

日本ペイントのパーフェクトトップと言う訳です。

その日本ペイントのラジカル制御系外装材パーフェクトトップは元々、

現場の職人交流紙『ペイントかわら版』の職人からの要望から始まりました。

下地調整塗装で塗り易いものが欲しい、そんな要望を受け、

塗り易い下地調整フィラーとしてパーフェクトフィラー、その後パーフェクトサーフが発売され、

追ってセット材料としてのパーフェクトトップが発売されました。

厳しい現場にあって職人を助けるために始めた日本ペイントでしたが、

塗り易い・収まりが良い、とにかく安いという事で腕の不確かな作業員が好む材料となってしまい、

訪販系が好む安くて儲かる材料へと変貌してしまいました。

元々材料価を抑えるためにシリコンを配合せず、ラジカル制御を強める事で何とか耐久性を担保、

すべては職人の為にとの想いは残念ながら違う方向へと進んでいきます。

塗料を日本で初めて製造した老舗の日本ペイントが

決して踏み入れてはならない場所に足を踏み入れてしまったのです。

今では安くて早く仕上げられるだけの材料と認知されてしまっています。

エスケー化研も価格の安さがウリで、それが故に価格競争に巻き込まれる事ばかり。

疲弊した営業部がプレミアム路線に初めて舵を切ったのがプレミアムシリコンです。

しかしながら、彼らが長年売り続けた低価格路線を打ち砕く力とはならず、

最近、品質の低下が彼方此方から聞こえてきます。

当方では彼らの長年の取り組みに対して納得が言っておりませんので、

材料採用は一切しておりません。

 

そして、最後にラジカル制御市場に入ってきたのが関西ペイント。

他社を凌駕する圧倒的な性能で、塗料とはこうあるべきだと示すトップランク材料、

ダイナミックトップを発売、現在、関西ペイントの建築系材料として異例の大ヒットとなっています。

それは下記データからも明らかな性能差で職人たちの信頼を得ているが故です。

 

設計が古い関西ペイントリフォームサミット専用RSゴールドSiですが、

上記3製品とは機能が全く異なり、塗膜がちぎれない性能を担保する高弾性でありながら、

超低汚染性能を有する(弾力性を伴うと汚れも付きやすくなり非常に難しい技術を融合している)材料で、

塗膜としては穏やかな艶感ではありますが、ゆっくりと艶が引けてゆく様子を見て、

その艶が良いとご指名を受ける材料となっています。