ツボイ塗工では外壁塗装における艶消し仕上げ100%


ツボイ塗工ではお客様のご要望を受けて15年ほど前より艶消し仕上げを中心とした外壁塗装へいこうしています。しかし、他社においてはまだ艶消し仕上げに対する理解不足、認識不足が起こっています。それについて少しお話したいと思います。

艶消しと3分艶では塗料構造が全く違う


艶消し指定をお客様に受けながら3分艶を塗ってしまう業者さんが今でも沢山いらっしゃいます。質感としては艶消し風に見えるため誤魔化されてしまうのですが、ここに大きな問題があります。3分艶材料は艶有りに強制的に艶を消すための余計な材料を大量混入して作る材料です。有効成分が薄まり塗料本来の性能が削れた状態でご提供する事になります。ここに最大の違和感を感じます。フッ素グレード以上になるなら基本性能が高いため削れる性能にも限りがありますが、シリコングレードでこれをされてしまうと、15年耐久と謳う材料が最悪10年に縮まると言うことも十分にあり得ることです。

 

他方、艶消し専用材料は艶消しの状態で耐候性/耐久性を設計して作られており、余計な材料出水増しされることもなく、本来の塗料機能を十二分に発揮できる基本性能を有しています。

 

ツボイ塗工では3社7つのグレード材から建物状況/お客様のご要望に合わせて最適な材料を選定ご提案致しております。

艶消しだと耐久性が低いは昭和時代の話


15年前より艶消しメインの提案を行ない、現在の外壁塗装提案100%が艶消しのツボイ塗工。塗装後の経過も追いかけておりますが、艶有りと同等の耐久耐候性を今も発揮しています。昭和の時代にはアクリル樹脂艶消ししかなく、その後も艶調整品による艶消し風材料が不具合を起こしている姿を沢山見てきました。今でも最大手メーカーが発売するトゥルーマットと呼ばれる材はかなり組成が悪く心配しているところです。しかし、当方が扱うメーカーさんは艶消しでの耐久耐候性を促進耐候試験・沖縄などでの暴露試験などでデータ収集し、確実な物を製造してくれていますので、そちらを安心して使用しています。艶を消すための手法が後で艶消し剤を入れることではなく、設計段階から艶が製造法製造法が既に確立されているため、それを使わないという業者さんは不勉強であるというのと、理解が不足していると言わざるを得ません。外壁がピカピカな艶は嫌だなという施主様に最適な提案をする準備がツボイ塗工には整っています。

外壁塗装比較サイトという憂鬱


ツボイ塗工 外壁塗装材料採用の変化

当方の記憶を辿ると、先代が商売を始めた頃は神東塗料のラバロンという

単層弾性アクリル塗料とアクリルリシンの2本立てでした。

 

その後、日本ペイント製に切り替え、DANユニ、DANフレッシュRなどの単層弾性を経て、

弱溶剤ウレタン樹脂のファインウレタンU100発売(平成8年)を気にウレタン樹脂仕上げへ、

オーデフレッシュシリーズが発売になったのを機にシリコン樹脂塗料への切り替えを果たし、

その中での中枢を担うオーデフレッシュSi100というシリコン樹脂グレードのものを使用しての

当方として初の4工程塗装としての提案を始めました。

 

しかし非常に高価であった材料であるにも関わらず激しい雨垂れに見舞われ、

施主様の事後の評価も悪かったことから材料変更を決断。

(この事があってから日本ペイント製の外壁塗装材とは一切縁を切り、他社へ切り替えました)

 

当時の水性塗料は雨垂れに関しての性能が十分では無く、どう頑張って施工してもうまくいかない。

 

施主様にとっては臭気と言う点で不利益が出てしまう事を覚悟の上で、

施主様に臭気に関する懸念を取ってでも耐久性と耐汚性能で優れている事をご説明しての施工が開始されました。

 

外壁塗料専門メーカーであった旧恒和化学工業(現ダイフレックス)の

2液ナチュラルシリコンに接着力最強のカチオン型エポキシ樹脂ワイドシーラーホワイト、

シリコンエポキシ樹脂系アクレスエポという鉄板仕様。

 

この仕様を組んだ時にはオヤジと大いに喧嘩をしました。何せ下塗りと下地調整塗材の価格が、

当時使っていた日本ペイントのウルトラシーラー&アンダーフィラー弾性エクセルとはケタ違い価格だったもので。。。


当方塗布から15年経過した3現場。当方4工程発展期(旧恒和化学工業製品使用)のもの。

2001年塗装/撮影2016年1月15日


ただ、恒和さんとの交渉でアクレスエポに大規模仕入れ特価を常用使用するというお約束で納入して貰い、

この方法が一番だよ、オヤジと説得して。

 

この方法で塗った塗膜は煌びやかな艶が出て施主様も大喜び、艶を追いかけていたオヤジも大喜び。

 

唯一臭気がかなり出る仕上げ塗料である為、苦情が出る事もありましたが、

高い艶感で施主様の納得の方が上回り、長きに渡り当方の鉄板仕様でした。

 

ただ、時代が移り変わり、低臭化を他社が導入を進めるなか、臭気による苦情も出やすくなり、

水性の高級グレードに再び挑む事を決意。

 

同じメーカーのセラナノンというナノ技術を用いた水性シリコン塗料に切り替える事となりました。

こちらも非常に高い材料ではありましたが、オヤジが亡くなった後という事もあり、

新しい事にチャレンジする意味での導入でした。


東日本大震災が起きたまさにその時に施工していた現場。セラナノン初施工/塗布後5年経過。


その後、私の中での衝撃の塗料に出逢います。 ナノコンポジットWと関西ペイントの下地調整塗材群です。

 

お付き合いする塗料販社が変わったことから、

オヤジが一度も使わなかった関西ペイント製を私としては初めて使う。

 

こんなに素晴らしいんだ。。。



アクレスエポを常備使用していたことから、

同系統シリコン系微弾性下地調整塗材シリコンクラフトを手にしてびっくり、

弾性系の弾性ホルダー防水型を使ってびっくり。。

 

そこには価格以上の価値がありました。

 

これなら更に施主様の笑顔が見れる。。。


ナノコンポジットWは艶消しは耐久性に問題がという市場の一般論と私の想いを打ち破る素晴らしい塗料。

 

マット仕上げが求められる最近の塗替え市場にもマッチして、当方としては大ヒット。

特に若い施主様に大変喜ばれた事で、私としてもお勧めしやすい塗料となりました。


ナノコンポジットwを用いた現場。マットな質感が求められていると確信しました。


そして関西ペイントさんが現場に遊びに来て下さり、

是非一度ツボイさんに使って貰いたいと提案されたのがアレスアクアセラシリコン。

(当時の当方担当営業の方は海外事業部へ栄転です)

 

関西ペイントとしてもかなり力の入っていて、塗料製造3部門が横断的に開発に加わり作り上げた画期的な塗料。

実際に塗ると高弾性の安定感と水性とは思えない煌びやかな艶感、汚れの落ちやすさ。

水性なのに2液反応硬化型という荷姿、硬化剤という名目であるものの、

塗布直前に超低汚染化を実現する添加剤という考え方。

 

建築塗替え市場に王者が本気で挑もうとする意気込みを感じた瞬間でした。


現在の当方の外壁用メイン仕上げとしてはアクアセラシリコン/リフォームサミット専用RSゴールドSi、

シルクウォール/RSシルバーマットSi(艶消しシリコン樹脂)

ナノコンポジットW(艶消しシリコン樹脂)/ナノコンポジットF(本年3月製品発表のフッ素形艶消し)、

断熱塗装のキルコート、遮熱断熱のアレスクールプラスウォールなどをベースとして、

施主様の趣向に合わせ、更にお選び頂く体制を築いております。


アクアセラシリコンを中心とした外壁超耐久仕様への挑戦


 

 ツボイさんはフッ素を提案しないんだね。そんなお話も良く伺いました。

最近はリコート(塗り替え)ができるプライマーが各種発売され、当方もようやくフッ素をお勧めする基礎が出来上がり、

無機有機ハイブリッドフッ素『アレスダイナミックと7MUKI』採用、ナノコンポジットF採用と信頼できるメーカー製品に限りお勧めを開始致しました。

ただ、リコート性は引き続き、シリコン樹脂に比べると劣る為、その部分のお話を十分させて頂き、お客様の最終判断を仰ぐようにしております。

 

ツボイ塗工が基本的に外装にシリコン樹脂をベースにお勧めする理由

 

一点目は耐久性の差異の縮小と当方がお世話になる施主様の塗替えタイミングです。

 一般的にシリコン樹脂の耐久性は最大15年(実際に当方での実現数値)、フッ素樹脂に耐久性は20年。

当方がお世話になる物件は初回塗替えで築後10年~15年後の状況、

又は初回塗替え築後10年塗布後の2回目の塗替えとして築後20年前後でです。

初回塗替えの場合、築後10年でお世話になる事が出来て次回の適性塗替え時期は築後25年、

2回目塗替えの場合は、築後20年での塗替えとして築後35年が次回塗替え時期。

 

当方のお世話になる施主様の平均建て替え時期は築後30年~35年。

 

そう考えると2回目の塗り替えでフッ素を塗るのは明らかなオーバースペック。

初回塗装であれば2回目の塗替えタイミングを伸ばすと言うことであれば有用で、

築後10年で次回塗装適性期が築後30年、次の塗替は状況によっては不要にはなります。。。が。

 

 

二点目はフッ素だからと言って汚れないと言う事は無く、あくまで汚れにくい

 フッ素といえども汚れます。

特に施主様が気にされる雨垂れ汚れに関してはフッ素であっても難しいと言わざるを得ません。

これは建物の構造に非常に左右されます。

また、庇が浅い、又はビルのような建物であれば全体の雨掛りがするため親水性が発揮されます。

が、庇や軒が深い建物では雨掛りが少ないため、防汚機能を発揮させるための雨水が付着せず、

汚れが落ちないまま定着してしまう為、意味なく汚れてしまう状況となります。

 

 

三点目は塗替えが難しくなる

何事も無く無事に20年の耐久性終焉を迎えられれば恩の字です。

しかし、建物には様々な事が起こります。

下地変動による割れ、地震による割れ、先ほど申し上げた汚れの吸着、趣向変化による塗替え。

そうした時にフッ素は他の塗料も基本的に弾いてしまう為、塗替えに手間を掛けなければなりません。

補修塗り、塗替えに難易度が増してしまう、そのリスク説明もできて初めてフッ素をお勧めする素地が出来上がります。

最近では各社難接着旧塗装膜(フッ素/光触媒)に関して、接着できる下塗りが発売されましたが、実は当方にはとあるメーカー製は剥がれるとの報告も入っております。

しっかりとした工事の出来る施工店をご存知の方でなければ、フッ素塗装に移行するのは非常に危険です。

当方のような塗膜を熟知した職人の元、フッ素などの塗装を行う事が安全ですので、頭の隅に置いて頂ければ幸いです。

 

フッ素を長らく否定してきたツボイ塗工。リコート性(塗り替え)に難が出ることを懸念しての事でした。

しかし、近年、フッ素にも対応する難接着プライマーが各社から発売され、私の懸念もようやく快方に向かうことに。

そして関西ペイントからフッ素を凌駕する無機有機ハイブリッドフッ素、アレスダイナミックMUKIが発売され、当方も展開を改めました。

オーバーな表現をしない関西ペイントが15年以上耐久すると踏み込んだ表現を行った初めての外装用塗料を日本初採用。

写真は当方が日本初施工を行っている現場の壁面。硬さと柔らかさをあわせ持ち、豊かな光沢と耐久性を併せ持つ塗膜です。

多くのお客様にこのすばらしさを体験していただきたく、新たなる展開を始めます。



最近塗料の指定塗布量を守れない塗装業者さんが非常に増えています。ご注意ください。