~ツDesign o~

より良い塗装を常に目指して日々研究~デザインペイント考察~

コンクリート打ち放しファンデーション工法開発

スタンプを押したようなわざとらしさ、粉っぽい、白っぽい、そんな打ち放し改修塗装が多い現実があります。そこで関西ペイント技術部とタッグを組み、工法開発・更新を常に行なっております。この写真の元になった塀は打ち放し面ではなく、普通の塗装をされたブロック塀です。打ち放しを諦めていた方にもその風合いをもたらす工法をあたらに開発しています。

デザインペイントを採用した踏み台。

関西ペイントショールームへ納品。


ヨザンさんと対談している様子です。

塀と照明にデザインペイント。

塀はコンクリート模様デザイン、

照明フードは緑青デザイン


世界で活躍するデザインペインター

ヨザン弥江子さんのワークショップに参加。

一般住宅にデザインペイントを採用する取り組みを開始致しました。


施主様のお悩みで最も多いのが外壁のひび割れ。
塗ったはいいけどひび割れがすぐに出て来て貰っては困る。。。ごもっともです。
ツボイ塗工ではひび割れの出にくい塗装方法を常に研究しています。

ひび割れ補修部分が表層に出る事による補修痕をいかに抑えるか。

塗装でひとまず抑える事によって表層への補修痕出現を抑えよう、そんな研究結果。

ご覧くださいませ。


貫通したひび割れを再接合。
塗り進むにつれ、ひび割れが充填される。

複層塗装工程によって得られる厚膜仕上げ。

この再現が大みそ!

実際のひび割れもこうしてギザギザに。

ギザギザの尖った部分が塗料を押し上げ、

切り込みを入れてしまう事で損傷します。



ツボイ塗工 外壁塗装材料採用の変化


当方の記憶を辿ると、先代が商売を始めた頃は神東塗料のラバロンという

単層弾性アクリル塗料とアクリルリシンの2本立てでした。

 

その後、日本ペイント製に切り替え、DANユニ、DANフレッシュRなどの単層弾性を経て、弱溶剤ウレタン樹脂のファインウレタンU100発売(平成8年)を気にウレタン樹脂仕上げへ、オーデフレッシュシリーズが発売になったのを機にシリコン樹脂塗料への切り替えを果たし、その中での中枢を担うオーデフレッシュSi100というシリコン樹脂グレードのものを使用しての当方として初の4工程塗装としての提案を始めました。

 

しかし非常に高価であった材料であるにも関わらず激しい雨垂れに見舞われ、施主様の事後の評価も悪かったことから材料変更を決断。(この事があってから日本ペイント製の外壁塗装材とは一切縁を切り、他社へ切り替えました)

 

当時の水性塗料は雨垂れに関しての性能が十分では無く、どう頑張って施工してもうまくいかない。

 

施主様にとっては臭気と言う点で不利益が出てしまう事を覚悟の上で、施主様に臭気に関する懸念を取ってでも耐久性と耐汚性能で優れている事をご説明しての施工が開始されました。

 

外壁塗料専門メーカーであった旧恒和化学工業(現ダイフレックス)の2液ナチュラルシリコンに接着力最強のカチオン型エポキシ樹脂ワイドシーラーホワイト、シリコンエポキシ樹脂系アクレスエポという鉄板仕様。

 

この仕様を組んだ時にはオヤジと大いに喧嘩をしました。何せ下塗りと下地調整塗材の価格が、当時使っていた日本ペイントのウルトラシーラー&アンダーフィラー弾性エクセルとはケタ違い価格だったもので。。。

当方塗布から15年経過した3現場。当方4工程発展期(旧恒和化学工業製品使用)のもの。

2001年塗装/撮影2016年1月15日

ただ、恒和さんとの交渉でアクレスエポに大規模仕入れ特価を常用使用するというお約束で納入して貰い、この方法が一番だよ、オヤジと説得して。この方法で塗った塗膜は煌びやかな艶が出て施主様も大喜び、艶を追いかけていたオヤジも大喜び。唯一臭気がかなり出る仕上げ塗料である為、苦情が出る事もありましたが、高い艶感で施主様の納得の方が上回り、長きに渡り当方の鉄板仕様でした。ただ、時代が移り変わり、低臭化を他社が導入を進めるなか、臭気による苦情も出やすくなり、水性の高級グレードに再び挑む事を決意。同じメーカーのセラナノンというナノ技術を用いた水性シリコン塗料に切り替える事となりました。こちらも非常に高い材料ではありましたが、オヤジが亡くなった後という事もあり、

新しい事にチャレンジする意味での導入でした。

東日本大震災が起きたまさにその時に施工していた現場。セラナノン初施工/塗布後5年経過。

その後、私の中での衝撃の塗料に出逢います。 ナノコンポジットWと関西ペイントの下地調整塗材群です。お付き合いする塗料販社が変わったことから、オヤジが一度も使わなかった関西ペイント製を私としては初めて使う。

 

こんなに素晴らしいんだ。。。


アクレスエポを常備使用していたことから、同系統シリコン系微弾性下地調整塗材シリコンクラフトを手にしてびっくり、弾性系の弾性ホルダー防水型を使ってびっくり。。そこには価格以上の価値がありました。これなら更に施主様の笑顔が見れる。。。


ナノコンポジットWは艶消しは耐久性に問題がという市場の一般論と私の想いを打ち破る素晴らしい塗料。マット仕上げが求められる最近の塗替え市場にもマッチして、当方としては大ヒット。特に若い施主様に大変喜ばれた事で、私としてもお勧めしやすい塗料となりました。

ナノコンポジットwを用いた現場。マットな質感が求められていると確信しました。

そして関西ペイントさんが現場に遊びに来て下さり、是非一度ツボイさんに使って貰いたいと提案されたのがアレスアクアセラシリコン。(当時の当方担当営業の方は海外事業部へ栄転です)

 

関西ペイントとしてもかなり力の入っていて、塗料製造3部門が横断的に開発に加わり作り上げた画期的な塗料。実際に塗ると高弾性の安定感と水性とは思えない煌びやかな艶感、汚れの落ちやすさ。水性なのに2液反応硬化型という荷姿、硬化剤という名目であるものの、塗布直前に超低汚染化を実現する添加剤という考え方。建築塗替え市場に王者が本気で挑もうとする意気込みを感じた瞬間でした。

アクアセラシリコンを中心とした外壁超耐久仕様への挑戦

断熱塗装(キルコートでは遮熱保温機能塗装)の保温効果検証

 

断熱塗装も基本は遮熱機能を持った高反射塗料。

表層の高反射機能で熱を反射し、

中空ビーズを使って生地と表層の熱伝道を保温層で防ぐというのが基本的な考え。

ただ、本当に?と施主様から疑問が投げかけられる事も多々あります。

勿論、人の感覚に訴えかける塗装と言うのは人それぞれ受け取り方が異なり、

当方でも施工後、お喜びになった施主様もいらっしゃれば、

あまり体験できないと残念がる施主様まで様々。

ただ、体感できなかったとしても,

家の熱変動ダメージを抑えるための施工法はしっかり確立しています。

それを実測値で検証しましょうというのが今回の企画です。

舞台は2年前に施工した遮熱塗装段取りのとある住宅。

当方が扱う日本ペイント・サーモアイSiは汚れが非常に付きにくいツルツルした塗装膜形成。

ただ、それが仇となり、雪の滑走性が増加(><)

雪止めがダブル施工されていたので安心していたのですが。。。

と言う事でイレギュラーな使い方ですが、表面の保温機能を使い、

雪の融雪促進と雪の滑り止めとして、

断熱塗装を使ってみてはどうかという私のアイデアで施工が開始されました。

基本データをなるべく合せる為、なるべく同じ時期、同じ塗装前屋根温度でのデータ検証です。

上の遮熱塗装工程写真の現場の基本データに近い現場を当方施工実績から検索。

同じ目黒区内、施工時期6月上旬と下旬、塗装前屋根表面温度67.7℃と67.3℃。

(計測時気温が8.5℃異なりますが、表面温度を合せる事が重要なので、ここではほぼ同条件とする)

キルコートシャイニーグレー仕上げ(日射反射率69%/数値が高ければ高いほど熱を反射する機能が良い)

屋根素材は違うものの、ほぼ同一条件での検証です。

塗装種類

施工日

塗布前気温/温度

塗布後気温/温度

遮熱塗装(サーモアイ)

6月29日

31.5℃67.7℃

32.5℃41.8℃

遮熱塗装(サーモアイ)

2月25日

 

7.3℃21.5℃

断熱塗装(キルコート)

2月25日

 

7.3℃32.5℃

断熱塗装(キルコート)

6月14日

22.3℃67.3℃

24℃42.4℃


 

結果として、夏冬を通してキルコート塗布面表面温度差は

 

6月と2月でわずかに9.9℃の変化しか起こらず、

 

一年を通しておおよそ一定の屋根温度を維持する事ができます!!

 

また、遮熱塗装は冬寒いのではという憶測も嘘で、

とある研究結果での冬場は遮熱機能が停止するという裏付けも取れました。

 

撥水・遮水塗材 

コンクリートを元気に生き返らせる防水機能塗材です。

塗膜を作らない浸透性塗材ですので剥離の心配が無く、

耐久性もメーカー期待耐久10年と、長期に渡る防水性能を維持できます。

特に劣化する前の乾燥したコンクリート面に大きな効果をもたらし、

塗装後は御覧の通り、気持ちの良い水玉がコロコロと転がります。

当方では主に床面のたたきや左官仕上面、ブロック、タイル等に施工しております。

壁面にも使用できる材料ですが、浸透性が強く、養生もすり抜けてしまう為、

通常壁面の塗布には向かない塗料です。

超撥水と超親水のコラボ工法
超撥水と超親水のコラボ工法